みなさんはご存知でしょうか?
現在の介護や医療サービスのモデルとなったのが、この千住地域であることを。
はじまりは、東京の下町に戦後まもなく誕生した小さな診療所。
医療過疎の地域に医師や看護師が飛び込んで、住民と力を合わせて地域ケアの先進的なモデルを作り上げてきました。
住みなれたまちで、子どもからお年よりまで、病気があっても、障がいがあっても、
最期までその人らしく生きること―
この実現のために、地域のみなさんと共に福祉と医療のネットワークづくりを進めてきました。
現在もこの学校を含めた、医療法人や社会福祉法人、
株式会社など関連する15法人約160事業所が協力しあいながら、
福祉や医療サービスを必要とする人々を支えています。
みなさんが学ぶ介護はこうした実践と共にあります。
毎日の講義もこれらの実践を題材に、また、講師も現場で経験を積んだ先生方です。
もちろん実習もこれらのネットワークを活かして、さまざまな事業所で体験します。
わたしたちのめざすもの
竹森正孝 校長
人は、生まれたときから親をはじめとする他の人にケアされ、成長するにつれ、他の人との絆や寄り添いのなかで学びあい、助け合い、影響しあいながら、自らも他の人をケアしながら生きています。そのことが、私たちの人生を豊かで実りあるものにすることにつながります。
高齢者や障がい者と向き合ってケアをするのが、介護の仕事です。今、社会がもっとも必要とし、関心も高まっている分野です。この仕事は、地域の医療、福祉、そして誰もが笑顔で暮らせる地域社会としっかり結びついて取り組まれてこそ、実り多いものとなります。本校がある足立区の千住地域は、60年以上、そうした理念のもとに医療・福祉活動が積み重ねられてきたところです。その地域に「千住介護福祉専門学校」が生まれ、9年目を迎えていますが、地域の蓄積してきた宝を大切にしながら大きく育てて、この地域に、そして近隣地域ばかりか全国に返していくことができればと、この日々努力を続けています。
人と人が触れ合い、コミュニケーションを深めながら、介護の現場で学ぶ要素は多岐にわたり、ひとりひとりに対する介護のあり方も多様に変化し続けています。そうした日常の現場から生まれる最新の介護の実践教育を基礎にしながら、確かな介護技術、福祉に対する幅広い見識や知識、柔軟な発想など、自らを成長させながら楽しく学べる学校にしていきたいと考えています。ひとりひとりが本当に豊かに、そして互いに支え合える社会を創造する、そんな展望を切り拓く担い手のひとりになりませんか。誰もが必要とする仕事を誇りをもって担いうるこの介護福祉の仕事に夢をもってチャレンジしてください。